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2010-10-19

かっぱえびせんスパイラル本。

危ないっていうのはわかっていました。読んだら最後、あっちの世界にどっぷり心をさらわれてしまい、当分帰ってこられなくなるってことは。


「やめられない止まらないかっぱえびせん」というフレーズがありましたが、正にそうなんですよね。これ!

トーマの心臓

萩尾望都さんの代表作の一つ、トーマの心臓。


もう発表されてから30年以上経つのに、これは何度読んでも脳天も心も直撃されてしまいます。じわじわ浸食されていく感じ。非常に深く重いテーマですし、恐らく読み手が年齢を重ねるほどに感慨深くなるお話かもしれません。


元は週刊少女コミックへの連載で、当時は評判が芳しくなく、編集部からは何度も打ち切りの話が出たとのこと。しかし『ポーの一族』の大ヒットにより、棚ボタ的にこれも注目され、何とか33回の連載が続けられたという、今では信じられないエピソードですね。確かにこれ、単行本だと一気に引き込まれてしまうのですが、週刊誌のページ数でぶつ切りになると、途中から読んだりしたらいまいちよくわかんないかもしれない。読み手が幼いと尚更。


トーマの心臓コミックス


さて、この本がどう危険かというと、一度読んでしまうと心をかっさらわれてしまうだけでなく、何度も何度も読みたくなって、ちょっとだけ、と思って適当にページを開いたら最後、やめられない(笑)ストーリーもさることながら、本当に絵が美しくて、登場人物が美しくて。



そして、その症状が少しおさまると、「関連作品」も読まずに居られなくなり、ページを開いてしまう。


まずこれ。「トーマの心臓」で、主人公ユーリを支えていく「同級生だけど年齢はひとつ上」のオスカーが、ギムナジウムに来る前のお話、『訪問者』

訪問者。


オスカーは、「トーマ」では大変クールなお兄さんキャラとして描かれていますが、この『訪問者』では、幼少期からギムナジウムに来るまでの壮絶な物語の中で、泣いたり怒ったり笑ったり、非常に子どもらしい描写がなされています。お父さんがお母さんを殺してしまい放浪の旅に出るのですが、彼は父親をかばって警察に偽証するのです。しかも、その「父親」は本当の父ではない。。。


そしてこれを読んだらやはり「トーマ」に戻ってしまい、次に読んでしまうのがエーリクとユーリの続編でもある「湖畔にて・エーリク14と半分の年の夏」


これは漫画ではなく、美しいイラスト詩集風の物語で、文庫版やコミックスには入っていません。元々は「ストロベリーフィールズ」という本に収録されたもので、後、「萩尾望都パーフェクトセレクション」というのが出たときに、「トーマの心臓」の2巻目に「付録」という形でついてきました。これはねえ、折り目がつかないようにそーっと読むんですよね。毎回(笑)


ストロベリーフィールズ。
絵物語や対談など、充実の一冊。


とーまの心臓2
本編、訪問者、11月のギムナジウムが入ったトーマ関連一気読み本(笑)「湖畔にて」は付録になっています。


ボーデンで、血のつながらない父と過ごすエーリクの夏休みのお話。ずっと心に残るユーリへの想いや、亡くなってしまった母、マリエへの想い。訪ねてきたオスカーとのやりとりが描かれている、美しいお話です。

で、最後にこれですね。短編『11月のギムナジウム』


ギムナジウム。

これについては、発表時期が「トーマの心臓」より先だったために「トーマのもとになったお話」と誤解されて居る方もまだまだ多いようなんですが、違います。

元々「トーマの心臓」は、萩尾望都さんが売れっ子になる前に、一人こつこつと書いていた作品で、そんな折、短編のお仕事が来て、書いていたトーマを原型として、この「11月のギムナジウム」を発表されたとのこと。

ですからこれは、キャラがかぶっては居るけれど、「トーマの心臓をベースに書かれた、まったく別のお話」という事になります。

これについては「パーフェクトセレクション2」の中で、わざわざ作者本人からの「11月のギムナジウムを読む前に」という解説のようなものが収録されています。


さて、少女コミックの連載は1年続かなかった『トーマの心臓』。


本来なら1年2年と長きに渡っての連載のはずだったようで、萩尾さん自身はもっと登場人物を深く描き切りたかったようで。。。。いやー。読みたかったですね。こんな素晴らしい作品が、1年続かなかったなんて。思うに、この方の感性はあまりに凄すぎて、「進みすぎている」んだと思います。人間の「成育歴」による心のトラウマ等をテーマにしたもの、信仰をベースにしたものというのは、当時はまだ新しすぎたのかもしれません。また、本当ならばギムナジウムには制服は無いのですが、あえて制服有の設定にし、これが一層登場人物の魅力を際立たせる材料になっている。絵も非常にスタイリッシュで、ストーリーも設定も絵も、今読んでも全く古さを感じさせません。



ふう。


かっぱえびせんトーマ祭り(笑)


しかしまあ何度も読んでやっと症状が落ち着いてきたら、今度はつい、ええ、ついつい『ポーの一族』を手に取ってしまい、またかっぱえびせんスパイラルに。。。。!!


これについては、また後日。



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2010-10-15

神の手を握った人々。

チリ、サンホセ鉱山落盤事故で、地下700メートルに閉じ込められた作業員、33名が、全員救出されました。救助隊員の方の2次災害も無かったということで、本当に良かったですね。


70日間という長期間地下に閉じ込められるという、心身共に極限の状態を乗り超えられたのは、体力のある男性ばかりだった事もありますが、ひとえに彼らの団結力の強さと、敬虔なカトリック信者としての信仰があったからでしょう。


救出された一人は地上に出ると、「地下には神と悪魔がいた。私は神の手を握った」と言いました。又、最年少の19歳で、生後4か月の赤ちゃんの父親でもある男性は、「神は僕の人生にチャレンジを与えるために坑内に閉じ込めた」と語りました。

事故当初、若い作業員がパニック状態になった時にも、年長の作業員が、「絶対に大丈夫だ。神に祈って待とう」と励ましたといいます。


地中に閉じ込められるような状況が長く続くと、心理的な圧迫や肉体の疲れから諍いが起きたり、暴力事件や殺人が起こってもおかしくないのですが、リーダーシップを取れる人が居た事や、避難所に小さな祭壇を作って祈りの時間を作ったり、通信係、栄養係、医療係、時間係等役割を細かく分担し、皆がそれぞれの担当者を尊重して過ごした事も、誰一人欠ける事無く生きて帰れた要因の一つでしょう。


時には小さな諍いもあったかもしれませんが、カプセルでの救出が決まった時、皆が「自分を一番最後にしてくれ」と言ったことからも、この方たちがどれだけ支えあってきたか、その絆の深さがよくわかります。


さて。


救出された方々は国民的ヒーローで、テレビ出演や大統領との懇親会に招かれるなど、各界からのオファーが殺到しており、映画化の話も出ているようですが、ちょっと待ってあげてほしいですね。


心身共に深刻なダメージを受けてしまっている方もいらっしゃるようですし、今は元気でも、今後、強烈なフラッシュバックや、PTSD等の重大な後遺症に悩まされる可能性もある。

何よりもまずゆっくりと休ませてあげて、ご家族を含めた長期にわたるカウンセリングなどのサポートが必要です。


又、この話は、美談で終わらせてはいけません。


そもそも何故こんな事故が起きてしまったのかきちんと検証し、十分な補償をしてあげなくてはいけません。


彼らは神と共にあり、祈りによって生き抜いた人たちですが、それは同時に、日々、どれほど過酷な状況に身を置いて働いていたか、という事でもあるのです。


お一人お一人が、一日も早く穏やかな生活が送れるように、願ってやみません。


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2010-10-06

秋の夜の夜光虫ライダー。

なんてね。


日が落ちるのが早くなりましたね。ついこの間まであんなに暑かったのに、もう夜は寒いです。


車に乗っていると、バイクにはひやりとさせられる事があります。特に、暗くなるのが早いこの時期、すり抜けなんかされて、いきなり前に割って入ってこられると怖い怖い。

見えている。。。と思っているのでしょうが、暗くなると本当にバイクって認識し辛い。どんな大型バイクでも、高さも幅も、軽自動車よりまだ小さいんですよね。光っているのは正面のライトと、下の方でチカチカしてるウインカーと小さなテールランプだけ。暗い色のジャケットやヘルメットをつけていたら尚更見え難い。


ということで、私はヘルメットとバイクにこれをつけています。


SEEMEのリフレクターステッカー。

これは小型のもの。他にもベルトタイプなど種類も豊富。



背中のリュックには、グリミスのボールチェーン。

グリミス
天使やお花、スカル等、こちらも種類、サイズ共に豊富。キティちゃんも有。

こういうのを使い出した理由なんですが、ある晩、車に乗っていて、私と同じバイクで、同じリアボックスつけてる方が前を走っていたんですが、それに埋め込まれている、けっこう大きな反射板が全然光ってないんですよ!

自分で走っているときは当然見えてません。

ずっと、「これは後ろからライトが当たれば光るもんだ」と思っていたんです。

でも、光ってない。


ダークカラーのジャケットに、同じくダークカラーのヘルメットを被っておられて、私から見えるのはテールランプの光りだけ。車体のはっきりしたシルエットも、運転している人も、ぼんやりした印象ではっきり見えない。


「夜、車から見れば、私もこんななんだ」と、かなり怖くなりまして。。。そして、出来るだけ可愛いデザインで、日中もあまり浮かない大きさで。。という事で、SEEMEとグリミスになったわけです。


「ここにバイクが居ることをわかってもらい易い」「運転席からライダーの存在に気づきやすい」アイテムを身に着ける事で、ライダーもドライバーも、お互い「ちょっとだけ」安心度が高まるのではと。。効果のほどはわかりませんが、まあ、お守り代わりです(笑)味気ない反射テープよりデザインも可愛いですし。。。小ぶりなステッカーなら昼間でもそう顰蹙買うような見た目でも無いですしね。


思うんですが、ヘルメットにリフレクター機能、最初からつけておけばよいのに。それも、スタイリッシュに。


後頭部やサイドにぽちっと丸いのや星形なんかのワンポイントがついていたり、ヘルメットの下のネック部分にぐるりとラインが入っていて、夜、ライトが当たると光るの。柄物のヘルメットならより入れやすいですよね。夜になると模様の一部や「Arai」「SHOEI」のロゴが光るとか。そうすれば、急に日が落ちてきても安心してライディングが楽しめますし、車の人もひやっとせずに済むのでは。。。



ヘルメット。
ロゴ部分とネックラインが光る。。なかなかいいかも。



SHOEI AMO。夜、模様が浮かび上がると目立ちますね。




お洒落ヘルメットの代表格、MOMO。ロゴ部分がリフレクターだとなかなか可愛いかも。


しかし現実には、技術的に難しいのかな。。夜光塗料にしてしまうと、使える色が限られてしまいますもんね。普通の色合いで普通の模様なんだけど、暗い所でライトが当たると光るっていうのは。。。出来るんだろうか?んー。。無理っぽい?

どうしても、そこだけ別素材か、ステッカータイプになってしまうかな。。よく子どもの自転車についてるような、赤や黄色で四角いのは味気無くてダサいから、ちょっと勘弁なんですけどね(笑)



夜景の写真なんかで、車のテールランプが帯みたいに連なってるの、見るの好きなんですが(夜景好きなんですよ。。特に高層ホテルの窓や飛行機から見る夜景!)、ライダーのヘルメットがきらきら光るのも、夜光虫みたいでなかなか風情があるかもしれませんね。



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2010-10-04

トーマの心臓。

萩尾望都さん著の名作。トーマの心臓。

トーマの心臓

少女漫画、と言い切ってしまう事など到底出来ない素晴らしい作品です。


舞台はドイツの全寮制ギムナジウム(男子校)。皆のアイドル的存在だった美しい生徒、トーマ・ヴェルナーが、陸橋から投身自殺をするショッキングなシーンから物語は始まります。

。。。。。。。。。。


ユリスモールへ さいごに


これがぼくの愛


これがぼくの心臓の音


きみにはわかっているはず


。。。。。。。。。



トーマが想いを寄せ、死の直前に遺書を送っていた優等生、ユリスモール(ユーリ)。ほどなくして転入してきた、トーマと瓜二つの少年エーリク。そして、死んでしまったトーマからの告白と、誰にも言えない忌まわしい過去の出来事に苛まれるユーリをそっと支えようとするオスカー。


同性愛的な表現も含まれて居ますが、今流行りの安っぽいボーイズ・ラブ等とは全く異なるこの作品は、文学作品として評価されていいでしょう。


少年たちの心の奥底にある密やかな憧れや不安。画の美しさもさる事ながら、人間描写の奥深さには感嘆するばかりです。


特に物語の中心人物である、ユーリ、オスカー、エーリク、それぞれが人知れず深い悲しみを抱え、悩み、苦しみながらも、やがて人生に微かな光を見出していく様子には、胸が熱くなります。



神からの試練というには、あまりにも辛い苦しみを乗り越え、最後、ユーリはボンの神学校へと旅立ちます。


それを見送るオスカーとエーリク。


別れ際、エーリクから「トーマも読んだんだ」と贈られた本をユーリは車内で開きます。

そしてページの間に、生前トーマが書いた自分宛ての、出される事の無かった詩(恋文)を見つけます。


トーマの生前、彼の気持ちに気付き、自分もトーマに惹かれながらも、その想いを人前では拒絶し続けていたユーリですが、最後には、その手紙を大切に読んだのではないか、と思わせる描写で終わっています。



こういうしっとりとした、「読ませる」漫画はいいですね。子どもにはわかりにくいかもしれませんが、読み手が年齢を重ねるごとに、新しい発見のある物語だと思います。


萩尾望都さんといえば、『ポーの一族』も有名で、これも何度も何度も読みました。

ポーの一族


この『トーマの心臓』や『ポーの一族』はじめ、萩尾望都さんの作品には、聖書の言葉や信仰に根ざす精神世界が描かれる事が多く、これは池田理代子さんの作品とも通じるものがあります。物語の舞台がドイツ等外国のお話なので、必然的に、というのもあるでしょうが。。。ギムナジウムでは、聖書の朗読の時間、なんてのもありますし。


しかしそれを、単なる「設定」としてでなく、ここまで深く掘り下げて描き切る力量は本当に素晴らしい。ユーリが神学校に行こうと決心する所も必然としか言いようがなく、複雑な人間模様や、それぞれの心の動きが破たん無く描かれています。



『トーマの心臓』のラストはハッピーエンドではなく、「救い」なのだと思います。


他の作品も読み返してみたくなりました。





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