--------

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2011-03-23

必要なもの。

阪神大震災の時、私は救援物資の仕分けボランティアをした事があります。

大半のものは被災地の事を考えて送られてきており、すぐにそちらにまわす事が出来たのですが、中には酷く汚れたり破れたりした衣類や何の役にも立たない中古のがらくた類も混ざっており、一緒に作業していた年配の女性が
「こんな汚い物を送られたら、被災者の方が惨めになるじゃない! 何でこんな酷い事が出来るの!」と、半泣きになってゴミ袋に入れていました。


非常に残念な事ですが、救援物資の寄付の呼びかけがあると、これで家が片付くと思うのか、手に取るのもためらうような汚れた不用品をどっさり送りつけてくる人が居るのです。たとえ中古品であってもクリーニングしたものを送るのは最低限のマナーです。「自分がその服を着られるか」「その毛布で眠れるか」考えてくれればいいのに、と、まだ若かった私でさえ思いました。

又、寄付された食料品の中にはカップ麺や乾麺、プルタブの付いていない缶詰類が非常に多かったのですが、これらも現地入りしているスタッフから「お湯が必要なカップ麺を送られても、水やガス、電気が必要なので食べられない。缶切りも無いので開けられない。被災地の方は、着の身着のままの野宿状態だから、素手で開けてすぐに食べられるものを送ってほしい」と要請がありました。


今朝の新聞にも、被災地域の方のコメントとして、「カップ麺を大量に送っていただいているが、1000人規模の避難所でお湯を用意する事は難しい」とあり、ああ、やはり。と切ない思いが致しました。


人は、恵まれた状況にある時にはそうでない状況の人の事を想像する事は難しい。

カップ麺は、平和なときには買い置きしておくと便利なものですが、お湯やお箸、フォーク等が無いと食べられません。

電気もガスも水も無く、着替えも無い場所で、どうやって食べろというのでしょうか? 素手で中身を取り出して、かじれというのでしょうか?

又、缶詰も、缶切りが必要なタイプは食べられない事が多いです。着の身着のままで逃げるとき、缶切りを持って逃げる人、居ますか? 体育館に缶切りが常備されていますか? よく考えてほしいと思います。


食べ物を送るなら、火や水を必要とせず、素手で開けられるもの。そして、必ず同量のお箸やスプーン、フォーク等を添える事。これを徹底して頂けたらなと思います。救援物資の受付をしている自治体でも、受け入れ可能物資にカップ麺を記載しているところがちらほらあるのですが、思慮が足りない気がします。


そして、私が阪神大震災当時、そして今回も、食料や医薬品と同等に必要だと感じているのが子ども達の遊び道具です。

阪神大震災直後、あるNPOの要請を受けて、被災児童を1回20名単位ほどで1泊預かり、レクリエーションなどをするキャンプ(送迎もスタッフがする。これを10日程繰り返しました)のスタッフをした事があるのですが、こういう非常事態だからこそ、家も何もかも失った子ども達の心に寄り添い、一瞬でも辛い現実から離れられる場所や道具を用意する事はとても大切です。

今朝の新聞には子ども達へのアンケートが載っており、多くの子ども達が、欲しい物はとの問いに「家」「ゲーム機」「本」「漫画」「縄跳びやボールなど遊ぶもの」等と答えており、胸が詰まる思いがしました。


こんなときに何を言ってるんだ。まずは食料、医薬品だろう、という意見ももっともなのですが、遊びは子ども達にとって必要不可欠な「日常」なのです。

家族に守られた家で、あるいは友達と一緒に、漫画を読んだりゲームをしたりする事。これは日本の子ども達にとってはごく当たり前の日常なのです。


その日常が突然奪われてしまった。


子どもにとって、遊ぶ事、安らげる場所、笑い会える時間を奪われる事は、衣食住を奪われると同じくらいに心に深刻な影響を与えます。


阪神大震災後のキャンプの際、子ども達の送迎もしましたが、街は粉塵でまともに息をしていられないほど空気が悪く、道路も亀裂が入り、あちこちが青いシートで覆われ、地面に崩れた家の屋根があり、マンションのひとつの階が完全につぶれ、建物全体が歪み、そういった悲惨で異様な風景がこの子たちが今過ごしている現実だと突きつけられたとき、ショックなんてものではありませんでした。

今被災地で過ごしている子ども達も同じで、外で遊ぶ、散歩に出る、といっても、町は焦土と化し、目に入ってくるのは私達の想像を絶するこの世の地獄です。避難生活をする校舎の隣の体育館が、遺体安置所になっていたりするのです。

受付支援物資の中に、ゲーム機やソフト(電池類もセットで)、漫画、雑誌、小説、色鉛筆や画用紙、レクリエーション道具など、子ども達が楽しめるものも入れていただけるといいのにな、と思います。関連団体の方、是非検討していただけないでしょうか?




にほんブログ村 バイクブログ 女性ライダーへ
 
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

コメント

<%plugin_first_title>カレンダー<%plugin_first_title>
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
<%plugin_first_title>最新記事<%plugin_first_title>
<%plugin_first_title>最新コメント<%plugin_first_title>
<%plugin_first_title>月別アーカイブ<%plugin_first_title>
<%plugin_first_title>最新トラックバック<%plugin_first_title>
<%plugin_first_title>bike<%plugin_first_title>
<%plugin_first_title>art<%plugin_first_title>
<%plugin_first_title>RSSリンクの表示<%plugin_first_title>
<%plugin_first_title>ブロとも申請フォーム<%plugin_first_title>

この人とブロともになる

<%plugin_first_title>QRコード<%plugin_first_title>
QRコード
<%plugin_first_title>検索フォーム<%plugin_first_title>

FC2Ad

Powered by FC2 Blog

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。