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2009-06-22

月組エリザベート。 乙女たちの迷走。

月組エリザベートを観て来た。今回のエリザはこれが初見でありmy楽でもあり。一回こっきりなのでオペラで霧やんをガン見(笑)


幕間。やはりエリザは舞台装置も衣装も特別感があって重厚ですね。

宝塚のエリザベートはこれが7弾目だが、月組はそのうち今回のを入れて2回目。特に主演のあさこちゃん(瀬奈じゅんさん)は、過去、花組時代にルキーニ役、月トップ就任が決まってからはタイロルロールのエリザ役をしており、今回トートを演じる事で、主要3役制覇。これは世界でも類を見ない記録だと思う。

そしてエリザベート役。月は、前トップ娘役の退団以降、その席が空席になったまま。大抜擢を受けたのは、宙組の若手男役の凪七瑠海(カチャ)。但しこれはあくまでもエリザベート役として特別出演するというだけで、トップ娘役のポジションは空席のまま。カチャは新人公演の主役をした事も無く、バリバリの路線スターでもない。しかも男役なので、発表された時は「なんで?」って人が多かった。

で、フランツ役が2番手のきりやん(霧矢大夢)。この人はあさこちゃんがエリザ役をした時にルキーニを演じており、もう実力&キャリアについては何の心配も要らない。上手かったなー。時系列でどんどん舞台上で年を取っていくのよこの人。それも凄く自然に。歌もいいしね。本当に霧矢大夢は上手い! 私は霧矢大夢がトップになったら、月公演には毎回行こうと思っている(←さらりと告白)

さて、感想。


。。。。何これ。

トートがヘンタイじゃないではないかっ!(←そこかい!)

あと、どこに萌えポイントを置いたらいいのかわからないっ! 個人的には霧やん萌えであるが、エリザの観方としてのポイントが不明。。。これはキツい。

何か、すごく地味なトート。鬘の色がブルーとか、異性人色じゃないっていうのもあるけど、衣装もメイクも存在も全てが地味。こう、狂言回し的位置づけになりかねない感じで、その役はルキーニなんだけど、ルキーニがやたらテンパってて、でも歌が上手いもんだから、下手すりゃルキーニより沈んでる。ええええ???

私の中では瀬奈じゅんは俺様キャラのちょいワルエロダンディ(笑)であるし、トート=死、も、一瞬で人間の少女に一目惚れし、彼女を振り向かせる為にあれこれ画策しながらも1人でアンアン悶えているという、完全ヘンタイキャラ(褒め言葉です!)なので、民衆の中に紛れても違和感無く、普通に恋するサラリーマン、みたいなトートには、驚いた。あさこちゃんて、こんなに地味だったっけ? もっともっと発光出来る人だよね? もしかして相手役に合わせて芝居抑えてる?(こら) なんて思ってしまった。

何度か見ている友達に聞くと、今日はこれでもテンション高かったそう。だから、役作りを根底から原点に近い形に作り直したのかな、との事で、それなら合点が行く。歌えるし芝居も良い。上手いトートだと思う。だが残念な事に、その芝居を受けられる人間が居ない。だからあさこちゃんが沈んで見える。まあ、その「居ない」って意味がどういう意味だかは解る人には解ってもらえると思う。(トートとの絡みのある人間の中で、霧やんは十分その芝居を受けていた。それだけは言っておきます)


エリザ役のカチャは、健闘していた。物凄く頑張ったと思う。声もアニメ声で可愛いし、ビジュアルも、丸顔で昔の聖子ちゃんみたいで可愛い。だが芝居も幼いし、歌も音程が不安定で、わざわざ他組から特出させてまで演らせる人だったのか…とは、正直思う。


エリザベートは、根本的には傲慢な女である。

少女時代は天真爛漫で、フランツはそこに惹かれて結婚するわけだが、皇后としては不向きな女性で、新婚生活は途端に苦しいものとなる。フランツはマザコンなので、全てママ=ゾフィの言うなり。先に産んだ女の子は取り上げられ、皇太子妃として厳しく教育され、エリザベートはそれに強く反発する。

やがてエリザベートは自分の美貌が役に立つ事を知り、政治的にも力を蓄えてゆく。「自分の生きる道」を見つけた彼女は、強く逞しく生きようともがき、あがき続ける。死を選んだ方が楽なような苦しみの中でさえ、彼女はトートの誘いをきっぱりと断る。


過去、この役は全て、女役ならばその組のトップ娘役が演じ、男役では次期トップに決まっていたあさこちゃんが演じた。

エリザベートは「そういう役」だ。

実力も立場も、頂点に君臨するものが演じる役。そして、「どんなエリザになるのか楽しみ!」と、期待させる役でもある。

だから、今回の抜擢は組のバランスだけでなく、芝居のバランスをも大きく崩したと、私は思っている。


まず、演じるカチャ本人が、周りに気を使う状態で稽古に入っている。

そりゃそうだろう。他組に特出なんてのは通常路線スターのする事で、だからこそ、見る側も楽しみであり、受け入れる側も「安蘭さんのお芝居は勉強になります!」なんて事が言えるし、演じる側も、もう十分にスターとしての立ち位置に慣れているので「他の組への出演は楽しみです」と言える。

でも、カチャにはそこまでの余裕は無い。

たった一人で他組に入り、でも組替えではないのでお客さん状態。娘役の所作の稽古から入らなくてはならず、発声も一からやり直し。センターに立つという事も未経験。相手役のあさこちゃんはじめ、周りは先輩ばかり。でも役着きは、過去トップばかりが演じてきたタイトルロール。もうギリギリの所で台本をなぞるのが精一杯。周りには気を使いまくりで、到底『傲慢な皇太子妃』のキャラじゃない。

そして「それ」は、周囲にも波及する。

月の組子達にしてみれば、エリザを他組の若手、しかも男役に特出で演られるというのは、「この組には、娘役にも男役にも、タイトルロールに相応しい人は居ません」と言われているのと同じで、否が応でもテンションは下がる。

そして、本来ならばエリザベートをひたすら追い続ける役の、これまた自己中全開の黄泉の帝王トートが、「エリザ役の他組からひとりぼっちで来た若手を気遣い、アドバイスしながら演じる」事になる。


だから萌えない。

観ていてまあ、B席料金には妥当な出来だとは思ったものの、なんだか消化不良気味で、また観たい! とか、素敵! と言うのが無い。だって、萌えポイントが無いし、みんなの迷いが出ているんだもの。観ていて安心できないのだ。

宝塚のトップ娘役、というのは、トップスターのお嫁さんであり、支え役。「トプ様に一生ついていきます!」みたいなラブラブ光線を発している立場であり、そんな二人が演じる「主役とその彼女役」だからこそ、観客は萌える事が出来る。あさこちゃんは男役の立場で、次期トップが決まっていたとはいえ月には特出状態でのタイトルロールだったけど、彼女は既に花組ではおさちゃん(春野寿美礼)に次ぐ、実力人気共に文句なしのスターで、トート役の彩輝直とは「現トップと次期トップ」という萌えポイントがあったわけで、それはそれでよかったんだと思う。

でも、カチャの立ち位置はあまりにも不安定すぎる。

次期月組娘役トップとの同時抜擢であれば、「このコがあさこちゃんの新しいお嫁サンなのね!」と、こっちも応援目線で観られるのだが、何せいきなりの事であるし、どんな生徒かもわからないし、どうも組替えでもなさそうだし、娘役転向してトップになるってわけでもなさ気だし。

それでももう腰を抜かすくらいの美貌であるとか、超ド級の上手さであるならいいんだが、実力も中途半端。頑張ってるけど、多分ほかの生徒もあの立場で頑張ればアレ位は出来るんじゃないかなって言うレベルなので、もうこちらとしては訳がわからなくなってくるのだ。

組子にしてみても、タイトルロールを特出若手男役(しかも無名に近い)に取られた上に、この公演が終わったらまたその子は宙組に帰ってしまうんだ、となると、「私らそんなにダメなわけ?」と、なるだろう。よくグレずにみんなあそこまでやったと思う。

宝塚は、ジェンヌの事を生徒と呼ぶが、お金を取って興行する以上立派な商業演劇であり、プロの舞台人である。

友達は「でも開演当初はエリザ、ボロボロだったけど、段々上手くなってるよ」と言っていたし、公演評などを読んでも、舞台の出来は日に日に良くなっているようであるが、毎日おんなじことを繰り返しているのだからそれは当たり前の事であるし、「良いものが更に良くなる」ならいいけれど「酷かったものがマシになる」なんて事は、プロの舞台では自慢できる事じゃないだろう。

例えばコヤマロールを買って、「今日は新人が焼いたのでちょっと不味い」とか「前よりは上手く焼けている」なんて事が無いように、提供する舞台というのは、常にある一定以上のものでなければプロとは言えないのだ。

宝塚のトップというのは不思議なもので、トップだから皆が上手いとは限らず、芝居や歌が大味な人も過去には居たし、娘役トップにも、随分とつたないなあ、と思う人も居た。でも、トップになる人の輝きというのは特別で、皆それぞれ萌えポイントを持っていて、その萌えポイントや、トップコンビのラブラブぶりに観客は心を打たれ、ファンになるわけで、その萌えポイントも無しに、いきなり四季みたいに「オーディションでタイトルロールを決めました」と言われ、挙句に「?」な実力の人を持ってこられてもポカーンとなるだけなのだ。

劇場内に入ると、壁面に、トップスターはじめ、路線の人達の顔写真がずらりと並んだ所があるのだが、何とそこの一番端二つは、空っぽのまま額縁だけが貼られている。そして、そのすぐ隣。つまり、一番下手側には、エリザ役のカチャの写真。


この左側にカチャの写真。ネジ丸見え。


これには萎えた。ただでさえ無理のあるキャスティングしてるんだから、せめて額は外そうよ。出来ないなら綺麗な風景画とかイラストでも入れておくとか。そんなに月組っ子ってダメですか?そんなに「人材不足です」と言いたいの? 

今日のルドルフがコムちゃんに似てるとか、霧やん最高! とか萌えポイントは私なりにはあったけど、一本物としては弱かった。

なんていうかさ。


これ、とうこちゃんとあすかちゃんで観たかった!!


じゃなければ、霧やんのエリザ役が観たかった。だったら相手がヘンタイトートじゃなくても萌えられたと思うし、あさこちゃんも余計な気を使わずにトートになりきれたんじゃないかな。

あさこちゃんは次で退団なのかな? お嫁さん不在のままの退団は、孤独過ぎて何だか気の毒。どうせならカチャ、来ない? あんだけ頑張ったんだし、丸顔だから娘役に転向したほうがいいかも。(でも背が高いから、相手を選ぶよね)

そうそう、とうこちゃん、ホリプロ所属。何だか楽しみ。舞台もテレビも普通にこなせそうだし。スカートの写真にはおったまげたけど(脚綺麗!)。オサちゃんは結婚おめでとう! コンサートで、なんか、「男役春野寿美礼じゃなくなってしまったのね」と切実に感じたのは、恋をしていたからなのね! お幸せに!!

迷走する舞台を観たら、感想も迷走する。でもま、霧やんの写真も沢山買ったし楽しかったな。(なんじゃそりゃ)

美輪明宏さんは昔、毛皮のマリーを演じた時、人絹の衣装を与えられ「こんなものをマリーは着ない!」と、全日程のギャラが2万5千円なのに、自費で28万円かけてジバンシーに衣装を作らせたと言う。

「たった一回の舞台のために、遠方から、時には海外から観に来る人も居る。プロの舞台には、一点の破綻もあってはならない」というのが、持論だそうだ。

これぞプロ。


月乙女達の迷走は、いつまで続くのだろうか。

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