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2012-09-12

エリザベートでひげダンス。

東宝ミュージカル エリザベートを観てきました。



erizabe-ro 2

9月9日(日)の梅芸。

まるちゃん(石丸幹二)トートとおさちゃん(春野寿美礼)エリザのコンビを観たくてこの回に。

いやー。

二人とも上手いっ!!


私はトートはヘンタイだと思っている。

(これは批判ではなく褒め言葉だ。)

荘厳で壮大なミュージカルだけれども、トートが少女時代のシシイに一目で虜になってしまうところは何度見てもよくわからないし、年取っても追いかけ続けて医者に化けて忍び込んで朗々と歌いだすとか、死=人外だとしても、明らかに異常者の域である。

でもミュージカルエリザベートにおいては「トートのあるべき姿」であり、「ヘンタイだからこそ物語が成り立つ」ともいえ、だからこそ、演じ方や俳優のキャラクターにおいて、「気持ち悪いオッサン」になるとNG。ヘンタイだからこそ、せめて美しく上品で、情熱と繊細さが入り混じっている切なさが無ければいけないと思っている。

だからこそ私は、上手いんだろうけどビジュアルや表現があまりにも「男」で、「あんたが上手いのはもうわかったから」と言いたくなるような暑苦しさのある山口さんやマテは苦手。まるちゃんの品の良さと繊細さのあいまったビジュアルとお芝居はとてもいいと思う。

(でもこれは完全に私個人の好みの問題で、「トートを演じるにふさわしい力量」と言う点において、山口、マテ、石丸 三氏のトリプルキャストというのは、非常にレベルが高く均整が取れたキャスティングだと思う)


加えて、これはもう四季時代から散々賞賛されてきた歌唱力と演技力。

本当に上手い人は、「淡々と表現しても強烈なインパクトを残す」ものだが、彼はまさにそれ。

トート役は人外であるし、一目で少女シシイに惹かれ追い続ける、というトンでもキャラなので、静と動、愛と狂気の演じ分けはとても重要で高等技術なんだけども、彼は見事に演じきった。

「最後のダンス」のソロは本当に鳥肌が立ったなあ。。。

それにおさちゃん。

少女時代のビジュアルは結構キツイものがあったが(爆)何が驚いたって、時系列でシシイが年取るに従って声変わりしていくところ!!

これと同じ驚きって、宝塚版エリザベートで霧矢大夢がフランツした時にも感じたの思い出した。

時系列で年を取る芝居というのは、ある程度はセリフ回しや衣装、メイク、動作なんかでそれらしくごまかす事が出来るけど、歌声はごまかしが効かないので、大抵、歌うとボロが出る。

芝居では年取って行ってるのに、歌声は変わらない。。って人、結構います。

でもそこは春野寿美礼。

宝塚時代から驚愕の歌唱力だったけれども、やはりおさちゃんは本物だった。

少女から大人の女性へ。そして皇后。。。子どもが出来年を取り。。。という場面場面で、「年相応」の歌声を聴かせてくれた。

この二人のキャストで私が行ける日程ってホントなくて。。観に行けてよかったです。

さて。

この日の舞台では、もう一つ、驚くべき発見がありました。


ルキーニ役の高嶋さんはもうこの役12年演じてらっしゃるとか。

1000回出演達成もされたとか。

やっぱりねえ。本当にもう驚くばかりの惰性手抜き芝居が板についておられまして、怒りを通り越して腰が砕けましたわ!!

あなたの職場にもいませんか? 「本人はそのキャリアで上手に手抜きしてるつもりだけど、周りから見ればもうバレバレの手抜きになっちゃってる」人。

その職場に慣れ過ぎて、上手に手抜きをする域すら超越しちゃって、もはやサボりの常習。でも本人はばれてないと思ってるベテランが。

いつもは知らんけど、この日の高嶋ルキーニは正にそれでした。

もうオープニングからして違和感ありあり。思いっきりかましてくれた。

公式サイトの舞台映像と全然別人。

最初はそれでもまさかとは思いました。

単調なせりふ回し。熱量の無い棒読み芝居。ドリフのひげダンス並みの脱力ダンス。

ひげダンス2



見慣れた宝塚版のルキーニは総じて『アツい芝居』なので、あえて東宝版では演出を変えているのかな? なんて思ったりもした。ルキーニの狂気を表現するためあえて低温な表現にしているんだけど、大根だから演じきれてないのか? なんて善意で解釈しようとした。

けど違った。


これは大根でも演出でもなく(かといって決してうまい人ではない)、堂々たる惰性手抜き芝居なんだと思ったとたん、全て辻褄が合ってすとんと落ちた。

「ミルク」のソロも酷かったなあ。。「キッチュ!」も。

この歌は難関と言えば難関で、テンポが速いためにどうしても「キーッチュ!」の語尾が消えがちになるのだけれど、「キーッチュ!!」って歌わなきゃいけないのに、最初から語尾が消える事を念頭に「キーッ!」としか発音してませんでしたね。

「キーッ!」「キーッ!!」ってあんた。。(呆)


「聞き取れない」のと「最初から発音しない」のは全然違うじゃん。。。そりゃ舞台にはいろんな人が居ますよ。どう頑張っても下手な人。その他大勢だからってやる気のない人。コンディションガタガタな人。。。。お金取って舞台に立つ資格のない人達が。

でもこんな有名な演目で堂々と惰性手抜きするメインキャストってのは初めて見た。


仕方ないのかもしれませんけどね。。メインキャストの中でも、トート、エリザベート、フランツ、ゾフィ、ルドルフは皆ダブルキャストやトリプルキャストで、ある程度年数経ったら総とっかえ(山口トートは不動)なのに反して、ルキーニだけは不動だから。

もうこれで最後かもしれないとか、「あっちの方が人気があるのかも」なんて緊張も不安もないんだろうし。

ルキーニはエリザベートの人生の中の重要人物でありながら、外から人生を見つめる狂言回しの役割も担っているので、「その時間の中を生きるルキーニと、外から見つめる語るルキーニ」の行き来の部分の温度差をきっちり演じないとメリハリが出ないし観客には伝わらない。

だから、語りの部分で客観的低温さであるならば、自らがその時間の中に生きるシーンでは、激しくその人生を生きなければいけない。

私が観た回がたまたま手抜きだったのか、いつもそうなのかは知りませんが。。。

単調なせりふ回しで魅せる芝居や、淡々と歌っても心に響く歌い方、というのは凄く難しいので、手抜きじゃなく全力投球で演じてあれだとしたら、単に下手なんだと思う。


ルキーニ一筋12年であのレベルしかこなせないなら、実力も持久力も無い人だと思うので、降板するか、人気のある若手、もしくは実力派俳優を入れてダブルorトリプルキャストにし、もうちょっと緊張感を持って頂いた方がいいと思います。

重厚でレベルの高い舞台なのに、ルキーニが出てくるたんびに舞台のテンションが白けるのは本当に勘弁。

回数を重ねるごとに進化してこそプロの役者。

1000回達成のコメントで「初演の時はぜーぜー言ってたけど~今は一番リラックスできる役」なんて言ってたけどこれが本音でしょう。舞台の上でリラックス!? 緊張感ゼロ。頑張る気ゼロ。あなたのリラックスタイムを観るためにチケット買ってるのではないので。。降りて下さって結構。共演者にも失礼。


あと。。

やはりミュージカルって難しいんですねえ。

アンサンブルも、誰が主旋律かって事おかまいなしにみんなで声張り上げるから歌詞が聞き取れない。

ミルク、とか、エリザベートの婚礼の場面で、「王冠を落とした」とか「まぬけね」って口々に歌うところとか。

歌もセリフなんだけど。。。

あれって、群衆がどんな思いをぶちまけているか、とか、人々がどれだけシシイを花嫁として迎えることに批判的かって事がよくわかるはずの重要な場面だから、きちんと台詞として歌ってくれないと。

四季の発声法や指導法には賛否両論あるんでしょうが、やはりあのメソッドは凄いと思いますよ。たった一言のセリフもアンサンブルも、聞き取れないとかごちゃごちゃ五月蠅いなんてことはまず無いから。

はー。

なんかすべてに満足いく舞台ってのはなかなか無いもんですね。。。

まるちゃんが四季に居た頃は、キャストがあらかじめ発表されていたから、好きなキャストの日に観に行けて、ストレスなかったんだけど、今はキャスト発表がないから事故が怖くて(オペラ座の怪人のヒロインが不細工だったとか)チケット買う気がしないし。。。


とりあえず今後は、ルキーニ役には史上最強のルキーニ役者、宝塚歌劇団の轟悠様をキャスティングしてほしいで
す。OGの霧矢大夢でもいい。彼女たちは男以上に男臭くて、鳥肌が立つほど狂気のルキーニを見せてくれるはずだから

ルキーニ
雪組初演。今や伝説的名演の轟ルキーニ。


ルキーニ2
月組霧やんルキーニ。狂気と正気の間で燃え盛るすさまじい熱演でした。


しかしまあこれはちょっとありえないだろうから、現実的な所でいうと、中川晃教さんなんてどうでしょうか?

歌えるし、何より彼の芝居には情熱と真摯さがあります。ルキーニはとても大切な役なので、舞台に立つことに対して真面目で一途な、回数を追うごとに慣れる人ではなく、回数を追うごとに進化する人に演じて欲しい。


さて、私的にルキーニ以外の今後のキャスト希望をば。

エリザベート。。安蘭けい 霧矢大夢

トート。。石丸トートの続投を今後も希望!

そしてゾフィには。。

史上最強のゾフィ役者、未来優希(ハマコ~!!)


ゾフィ


上手いのは勿論ですが、演じることに対して真摯な姿勢のある役者の芝居が観たいです。


PS。。。

ひげダンス並みの脱力ダンスと書きましたが、あくまでもイメージというだけで、実際のひげダンスは、カトちゃんケンちゃんという一流コメディアンによる一流の「芸」であり、手抜きルキーニなど足元にも及びません。


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コメント

Re: No title

いえいえとんでもないです☆気になさらないでくださいね~v-238

No title

あぁっ!!
ごめんなさい!
美輪さま、お名前間違えるとは・・・v-404

すみませんでした。

Re: No title

いえろー様こんばんは☆

黒蜥蜴、私も観ました!! 確かに違和感ありましたね。彼の場面になると眠くなりました。

でもおそらくあの舞台に立った事で、「美輪様に認められた俺」というのが彼の中でカウントされたのだと思います。

あのポジションに立ちたい人は大勢居るでしょうから、もうお譲り頂きたいですね。

No title

随分前に三輪さま主演の黒蜥蜴を見に行った時の高島さんを思い出しました。

美しい舞台の上でどうしてか高島さんの纏う空気がテレビ・・・。
気になって気になって仕方なかったのですが、三輪さまが選らんだお相手なんだよね・・と飲み込もうとしつつ、最後まで違和感でした。

好みもありますが、お若くて才能ある方がたくさん控えているでしょうからそういう方達にチャンスが訪れるといいなーなんて思っちゃいました。
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