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2009-09-06

裁判員制度 2                    元裁判員の顔出しは必要か。

先の記事を書いて後、新聞に、裁判員制度導入後初の、性犯罪事件の公判に関わった元裁判員の方のインタビューが掲載されていた。

名前も顔も年齢も職業も全て公表されていたので、正直違和感を覚えた。これは、日本で始めての裁判員参加の殺人事件の公判を終えた後、複数の裁判員の会見の様子が、顔を隠すことなくニュースで流れていた時と同じ違和感である。

ご本人の了解の上での事であるが、正直ここまでする必要があったのかな、と今回も疑問に思った。

インタビューに答えるのは構わないし、経験者の意見を聞く事は、今後、この制度をより良くしていく為に必要な事だと思うが、どこの誰が関わったか、という事を公表する事に意味があるのだろうか?

前回も今回も、被告は法廷では反発することなく大人しく流れに従っていたが、内心どうだったかなんて事は誰にもわからない。又、被告側の関係者にしてみれば、その量刑やそうなった事由、裁判中の裁判員の質問内容などについて反感を持つ人も居るかもしれない。

又、被害者側も、「この人が関わっていたのか」と、裁判員の顔等、その素性の詳細を知る事は、そう気分のいいものでは無いと思う。

性犯罪の場合、被害者が特定されないように、事前に候補者名簿を被害者に見せて、知っている名前が無いか確認したり、居住地域が重複する人は選ばないように配慮されるというが、世の中には『顔だけ知っている人』と言うものが存在する。

顔出し会見を見た被害者やその関係者が、自身や親しい人の強姦被害に関わった元裁判員が顔出し名前出しでしその心中を詳細に語っているのを見て、「この人、以前どこかで見た事があるんだけど」「俺この人知ってる。よく通る道沿いの建物で働いてる人だ。あの人が彼女の強姦被害の裁判員してたのか」なんて事がありうるわけだ。

これ、誰に何のメリットがあるんだろうか。

今回顔出し会見した元裁判員の男性は、被害者の痛みに対してとても深い理解を示し、自宅で襲われた被害者が、金銭的な理由ですぐに引っ越せなかった事など、被害者支援の問題点についても言及されていたが、これはたまたまこの人が良識的で優しい人であったというだけで、裁判員に選ばれる人、その後会見に応じる全ての人がこういう人ではない可能性もある。

記者からの質問に対して「時間が長くて面倒だった」「被害者にもやられて仕方無い部分があったと思う」「個人的にはあの判決は重いと思う」等、被害者が傷つく発言が出た場合、非常に強い反感を買うだろう。

今回会見した男性も、被害者への深い理解を示した後で、被告に対して更生して欲しい気持ちや、その境遇を哀れむ気持ちを正直に話して涙を流していたが、こういった事に対しても、関係者の中には「冗談じゃない。何が更生だ」と憤る人も居るだろう。

意見を言うのは自由だし、今後の為にも、裁判員経験者や被害者から裁判についての感想を聞いたり、アンケートを取ったりする事は積極的にしていいと思うが、顔出し名前出しについては、もっと慎重になった方がいいと思う。


裁判では、被告が裁判官や被害者、傍聴人に対して「出たらまたやってやる」と言った暴言を吐くケースもある。又、その場では大人しくしていても、出所してから自分を訴えた被害者を逆恨みして、また襲った事例もある。今はネット社会であるし、マスコミに顔写真が流れるのは全世界に流れるのと変わりない。裁判員経験者やその関係者の安全確保の為、又、被害者や被告、事件関係者に必要以上の精神的プレッシャー(個人特定出来る裁判員経験者への反感や不信感、今後の人間関係への不安等)を与えない為にも、顔写真や氏名等の公表は、避けた方がいいのではないかと思う。


自身の裁判員経験を、守秘義務に触れない事に関してならブログなどで公表したりすることも、制度をより良くするためにはあってもいいのかなとは思うし、この制度が浸透して行けば、そのような人も増えてくるとは思うが、くれぐれも自身の顔出し名前だしには慎重になっていただきたいと思う。


裁判員にとって、自身がその任務を終えればそれは一旦は終わった事になるのかもしれないし、一つの経験として残るだけだろう。

だが被害者も被告もその関係者も、事件を生涯背負って生きる。それは裁判員が負う守秘義務や、裁判員としての経験よりも、比べ物にならない位、重く険しい人生なのだから。


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