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2009-09-13

カリスマの憂鬱。     

世の中には、神に特別に選ばれた人が存在する。


努力とかそこそこの才能とか、そんなものは神の選びの前には無力だという事を、彼の前では誰もが認めざるを得ない、そんな人が、居る。


故、マイケルジャクソン。
マイケル


彼のジャクソン5時代のアルバムを聞いていたのだけど、正しく彼は選ばれた人であったなあ、とつくづく思った。

ジャクソン5
驚愕の歌唱力。正に神童。


どの分野にも世界的スターと言われる人は存在するけれど、スーパースターとなるとそう居ない。彼のような人はもう現れないだろう。神童と呼ばれる人が現れる事はあるだろうが、年を取ってもなお、神の選びの中でスターとして進化し続ける人なんて、居ないだろう。


スターと言われる人は、確かにある意味選ばれている。持って生まれた素質や恵まれた容姿というのは本人の希望や努力とは何の関係も無しに与えられているものであるし、生まれ育った環境がいいとか強運であるとか、努力以外の部分で二重丸の付く彼等は、「スターになるべくして生まれてきたのね」なんて言われたりもする。

だが、昔マドンナがインタビューで(MTVだったと思うが)「私の事をラッキーガールだと皆言うけどそれは違うわ。私はスターになる為に、出来る事は全てしてきたのよ」と言っていたように、世界的なスターと言われる人でも、多かれ少なかれ、『自分自身で這い上がってきた』経験を持っている。

マイケルは、違う。

生まれは貧しい黒人家庭であったが、彼自身がスターになりたいと願って這い上がって、という経歴ではない。

子どもの才能に目を付けた父親のスパルタ教育と売り込みによって、自分の人生について考える間もなく、彼はジャクソン5の天才少年シンガーとして瞬く間に人気者になった。


チャイルドスターが成長して「ただの人」になるのは珍しい事ではなく、彼にもその危機が訪れたかに見えた時もあったが、天性の素質やカンの良さに加えて彼自身の努力もあり、「ジャクソン5の可愛いマイケル」から、見事に「スター、マイケルジャクソン」として進化した。


確かに彼も努力の人ではある。自分の立ち位置に甘んじる事無く、常に一流のものを生み出すべく血の滲むような努力をしてきたと、周囲の人は口を揃えて言う。だがそれは、凡人の努力とは次元が違う。神に選ばれた人が、誰にも立てない特別なステージで尚も努力し続けるのだ。どんな事が起こるか。もはやそれは人間業ではなくなる。

スムースクリミナル。 1988年リリース


好き嫌いはあるだろうが、上の映像を見て何も感じず驚かない人はまず居ないだろう。これは20年も前の作品なのだ。彼はただ歌い踊るだけでなく、こういったミュージックビデオの製作にも自ら携わっていた。詞を書き、曲を作り、振り付けをし、プロデュースした。ちなみに上の映像に出てくる、ムーンウォークと共に有名である、「全身が45度前傾するダンス」にはちょっとした仕掛けがあり、特許を取っている。

また彼は、様々な慈善事業にも携わっていた。整形をはじめ、その特異ともとられる行動や私生活についてばかり注目されがちであったが、彼の音楽活動の根源には、常に平和への願いと弱者に対する慈しみがあった。それらは 『Man In The Mirror』 『Black or White』 『Earth Song』 といった、貧困や人種差別、環境破壊に対するメッセージの込められた曲になって世界中に届けられた。彼が多くの人に愛されたのは、その音楽性やステージ上のパフォーマンスだけでなく、こういったメッセージを常に発信し、活動していたからでもあるだろう。


93年、グラミー賞のステージで、彼はこう言っている。

「私には少年時代はありませんでした。クリスマスも誕生日も無く、普通の子どもの生活や喜びとはかけ離れたものでした。代わりに私が経験したのは勤勉、苦闘、苦しみでした。やがて私は成長し、成功しました。しかし私が払った代償はとてつもなく大きいのです」


そして、こう続けた。

「今日、世界は様々な問題を抱えています。街の犯罪から大規模な戦争やテロなど。これらは私達が子ども達から楽しい時代を奪った結果です」

93年のスピーチ。字幕付。


彼は単体だと結構長身に見えるが、実際の身長は178センチ程で、米国人男性としてはそう大きくはない。超一流のエンターテナーなのに随分と腰が低く、小声で照れ臭そうに話し、決して横柄な態度を取らない人だったという。

亡くなった時、ベッドルームは重病人の病室さながらの機材で溢れ、彼自身も強い副作用のある薬に依存しなければ眠る事もままならない程心身のバランスを崩し、実際には世界ツアーどころでは無い状況だったという。


華奢で優しい彼の周りには、最後の最後までお金目当ての人間が群り、彼自身、お金で人を動かすしか自身を守る術を持たなかった。


神の選びはあまりにも適切で、残酷だ。


彼はその選びに忠実に、十分過ぎる程応え、世界中が素晴らしい感動と思い出を貰ったが、彼自身にとっては、それは常に「喪失する人生」であったように思えてならない。


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