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2009-09-26

チケットビジネス

朝刊に、ピアニスト、辻井伸行さんの福知山市公演のチケットがネットオークションに流れているとの記事が載っていた。50席近くが高値で出品されており、殆どが同一人物による出品だと言う。

辻井伸行1

元々は公費から補助金を出して、1500円という格安での販売だったのに、組織的に買い占められた最前列含む良席ばかりが数倍~10倍以上の価格で出品されており、買い手が付かないままのものもあるので、公演当日、そこだけ空席になる可能性もあるという内容のものだった。

元の発売は先着順で、当日窓口には販売数を上回る希望者が殺到したという。元々一人当たりの購入枚数も制限がつけられていたので、組織的買占め&転売という事で、主催者側は警察にも相談したそうだが、ネットでのチケット出品を取り締まる法律は無いのでどうしようも無い、との事だった。


しかしこのチケットビジネス。なんとかならないのかしら。

宝塚のトップスターの退団公演だって瞬殺なのに、何で一時間もしないうちにオークションサイトや転売サイトに山ほど出品されるわけ?

私はああいうのには手は出さないけど、お金さえ積めば希望の席が買えるから、仕方無いと割り切って買う人も相当数居るし、転売目的では無く純粋なファンで、観たいがゆえにあちこちで押さえたチケットがだぶってしまい、ネットで売っちゃうケースもある。

おさちゃんの退団公演も、とうこちゃんの時も、大楽ともなると、いい席は何十万円にもなっていたし、本来数千円の立ち見券ですら10万とかバカみたいな値段がついていた。

幾らなんでも異常だわこれ。

取り扱い業者にしてみれば、転売そものもを禁止されたら商売にならないから反対するだろうけど、スタート価格は定価以下が常識だし、上がったとしてもせいぜい定価の2倍くらいまでに抑えるようにしないと。

人気公演になると幾らでもお金を積むファンが居る。向こうもわかっててスタート価格は低くして、「だってみんなが吊り上げるからあ。私は儲ける気なんて無いのよ、行けなくなったから安く譲ろうかと思っただけでえ」ってポーズを取る。「行けなくなったのでお譲りします」って、いやあなた、一体どんだけのアーティストの公演、毎回買っては出してんですかと(笑)

さて、この辻井さんの公演。本来の趣旨からいえば、安価で、より多くの人に楽しんでもらおうというものだったから、お年寄りや主婦や学生とか、なかなか自由になるお金の無い人が素晴らしい演奏を聴くことの出来るチャンスだったわけだ。

当初から転売が心配されており抽選での販売も考慮されたが、最終的には先着順方式を取り、こうなった。お役人は、チケットビジネスがどんだけどす黒くて容赦ないものか知らなかったんだろう。



買い手が付かず当日空席の可能性とあったが、記事になったことで「余ってんの!?」と買う人が出るかも知れない。しかし新聞沙汰になった席をオークションで買って、当日会場に現れるのって、勇気が居るよなあ。可能性としては、主催者側が直接出品者に質問欄等からコンタクトを取り、払い戻しに応じてくれるように説得し、それを当日券として販売するか(なんとも凄い当日券だなこれは)、主催者が落札して当日券として公演日に1500円で販売するかだが(酷い話だなあこれも)、どちらも現実的ではないだろう。

チケットの買占めや転売なんて、今に始まった事ではない。

今回は辻井さんが時の人であり、元のチケット代が格安だったたけにニュースになったようだが、こんな事はしょっちゅう起こっている。

取り締まる法律が無いので、各劇団の友の会やアーティストのFC等が、会規として転売を禁止したり、転売した者は除籍すると言った措置で対応しているが、所詮はいたちごっこだ。

好きな音楽を聴く。好きな舞台を観る。そんな素敵でささやかな夢を食い物にするビジネス。何て荒んでるんだろうと思う。

公演当日、その席がどういう事になっているのかは誰にもわからないが、決して大きくは無い地方のホールで、聴きたいのに聴けない人が沢山居るコンサートの最前列が、人の夢を食い物にする連中のせいで空席になっている様子を想像すると、何とも言えないいやあな気分になってしまう。

でも、当日そこが埋まっている=転売成功! ってのも別の意味でいやあな気分だ。

1500円のチケットを2万円で買ってでも聴きたかった! と買った人は仰るだろうが、そんな純粋なファン心理を利用する人が居て、利用された人も『仕方無い』と言っちゃうなんて、酷い話だなあと思うのだ。

こういう話になると、きまって思い出す人が居る。

もう3年前になるのかな。コムちゃんオスカルのベルばらの当日券の為に、まだ暗いうちから並んでいた時、列の一番目に居た60代位のおばさん。

言っちゃあ悪いが浮浪者風の風貌で、コロコロの付いたトラベルバッグに、毛布やなんかの大荷物。薄汚れたビニールシートには、連れの、少し若い、でもやはり身なりはあんまり綺麗じゃない女性が横になっていた。

列の人数が増えてくると、おばさんが「ちゃんと真っ直ぐに並んで」「はみ出さないように」なんて、低い声でゆっくり歩き回って仕切っていた。明るくなってくると、ちゃんとした身なりの女性が「その節はお世話になりましたあ」と笑顔で近寄ってきて、おばさんに頭を下げていた。暫くすると中年の男性が来て、「いついつは東京だな」とか「私いついつから向こうだから」なんて、およそ舞台の内容とは関係の無い話をしていた。

開門になり、無事チケットを買う事が出来た私と友人が劇場内のカフェで朝食を取っていると、横のテーブルに、さっきのおばさんが一人で座った。

テーブルの上に新聞の集金みたいなごついポーチを出している。見るともなしに視界に飛び込んできたのは、ポーチの中の、数センチはある分厚い札束と、やはり数センチはある大量のチケットの束だった。

公演が終わり、ショップを見たりして外に出ると、翌日のチケットの為だろうか、まだ夕方だというのに、当日券窓口の前に、既に件のおばさん達が陣取っていた。


人気公演のチケット、しかも最前列等の良席は、普通ならなかなか手にする事は出来ない。

劇団やアーティストの後援会に入っていても抽選漏れは当たり前。当日券の抽選に並んでも、当たるのはほんの僅かな人。電話もネットも、開始時刻きっかりに繋がる人なんて、まず居ない。繋がったらもう売り切れている。にも拘らず、発売開始数分で、あっさり大量に入手できる人が存在する。それも、特定のアーティストだけでなく広範囲のジャンルに渡ってだ。

違法な事をしているに決まっている。

ネットや電話受付の場合、開始時刻前にログインしたり、回線を繋いだり出来る違法ソフトもあるというし、事前に関係者が転売目的の相手とわかって横流ししているとしたらそれも立派な犯罪行為だ。

だが、転売自体を取り締まる法律が無いのだから、自分が買った物をどう捌こうが勝手だし、どこでどう買ったか追求する手立ても無い。

ヘンなの。

あのおばさんも、お金とチケットを山ほど持っていたけれど、自分で舞台を楽しんだ事って、あるんだろうか。たまに自分でも見たりするわけ? 奇妙な図だ。


人気公演のチケットは、電話もネットも繋がり難いし当日券の抽選も長蛇の列だ。

勿論アーティスト自身の人気のせいもあるだろうが、見る気の無い連中が買わないでいてくれるだけで、もう少し買いやすくはなる筈だと思う。

見る気が無いなら買わないで欲しい。


人の夢を食い物にしていると、知らず知らずのうちに自分自身も大切な物をどんどん失っている筈だ。

でも、それが平気な人達なんだから、何を言っても通じないだろう。







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