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2009-11-07

命がけのラストプレイ   

月組トップスター瀬奈じゅん退団公演、『ラストプレイ』

いつもの事ながら、一回目は贔屓をオペラでガン見の私、あさこちゃんの退団公演だというのに、(どちかというと)きりやんをガン見(笑)。



男役二人のスチールもこれが最後ですね。


地味な芝居にも拘らず、さすがの存在感のあさこちゃん。客演の未沙のえるさんも相変わらずの芸達者ぶりで舞台を盛り上げてらっしゃいました。この手のお芝居は、所々に入るちょっとした笑いによって舞台上の緊張を緩和させて観客を飽きさせないようにしてるんですが、これ、役者が下手だと白けるだけ。その点あさこちゃんもきりやんも未沙さんも、いつもながら素晴らしい安定感でした。

ただ子分役の若手コンビ、ドクター役その他、せっかくの見せ場が見せ場になってなかった若手が多かったかな。。笑わせる芝居というのは役者の力量が100%露呈されてしまうし、ドクター役のように、淡々と説明台詞をする役もやはり難しい。台詞回しや視線、立ち方等、もっともっと見せ方を勉強する必要があるかなあとは思いました。こうしてみると、やはり上手い人というのは下級生の時から上手いんですよね。今更ながら(笑)。

後印象に残ったのは、時期トップ内定している霧矢大夢、きりやんの目力!!

きりやん



この人は本当に凄い役者。あの熱気と目力は、とうこちゃんを髣髴とさせます。

だってきりやんは、一舞台一舞台、命をかけてるもの。

そりゃ、あのクラスの生徒になると、皆そうだとは思うよ。皆、命がけ、人生かけて舞台に立ってるでしょう。でもきりやんはそういう精神論だけじゃなく、本当に体張ってるものね。スター街道まっしぐらの時に、まさかの膠原病発症。療養を余儀なくされ、その中で、やっとここまで上り詰めた人。

きりやんの場合、軽度の膠原病とされており、今は完全に復帰はしているけれど、あの病気には、完治の文字は無いといわれていて、治すというよりも、病気と上手く共存していくという捉え方の人が多い。

ただでさえ宝塚の生徒は肉体を酷使しており、路線スターになると、誰もがどこかに故障を抱えているとも言われている。


今、巷ではインフルエンザが猛威を振るっているけれど、そういった事に関する危機感も、他の生徒とは違うと思う。皆と同じ稽古、同じスケジュールをこなす為に、きりやんが健康管理含めどれだけの努力をし、様々な不安と戦ってきている事か。表立ってそういう事をアピールする人ではないし、何でもそつなくこなしているように見えるが、陰での努力と気遣いは相当な物だと思う。

だからこそ、霧矢大夢の舞台には、「熱」がある。

ふとした一瞬の表情、客席を見渡す時の視線。明らかに他のスタートは違う凄まじい「熱さ」がある。

この目、宝塚時代のとうこちゃんと似てるなあ。。と思った。


とうこちゃん3



もうトップにはなれないと思ったとき、これからはトップには拘らず、いつ死んでもいい位、役そのものを生き抜こうと決心して、舞台に立ち続けたとうこちゃん。

きりやんもそうなんだろうな、きっと。

体調不良が続く中での稽古。しかし舞台に立てないほど悪化して入院、主演舞台の降板、病気の告知、闘病。。。

そんな事を乗り越えての復帰、トップへの道。

いつもいつも、心の奥底で「これが最後かもしれない」「これで最後になってもいい位命をかけよう」と、「本当に命そのものをかけて」舞台に立ち続けている人の目なんだよねあれは。


あさこちゃんも、2番手がきりやんで良かったと思う。あさこちゃんは、孤独なスターだ。花組時代、当時のトップ、おさちゃんこと春野寿美礼に次ぐ2番手で人気を博し、おさあさコンビなんて呼ばれていたのに、月組へトップとして移動。しかも当時のトップの退団公演エリザベートのタイトルロールとして『娘役』で出演。不安で不安で、舞台袖で涙ぐんでいた(!)という。

いやね、正直、おさちゃんが退団した時、「次があさこちゃんだったらなあ」って、思いましたよ私は。

その後、相手役のかなみちゃんが辞めてからは、娘役トップ不在のままたった一人での月組トップ。

あさこちゃんは、たった一人で戦ってきた人なんだな、と、素足で踊るシーンを観て思いました。娘役トップが不在であるという事は、トップゆえの辛さも苦しさも、分かち合える人が居ないって事だもの。年配の組長さんが居てくれればまた別だろうけど、組自体の年齢層が若いし、要は弱音が吐けないって事。

きりやんは苦労人だし、闘病の為に舞台に立てないという孤独の極みを味わった人なので、そういう人が2番手で居てくれる事は、あさこちゃんにとtって大きな支えになっているに違いない。だからあさこちゃんときりやんの二人が舞台に立つと、強烈なオーラが出る。

火花、というのとは又違うけど、それに近いような、強烈な光。

凄い人達だな、と思う。

さて、そんな感慨に耽りつつ、ああ、あのきりやんの目と同じ目をした人がもう一人居たな、と思った。それはもう故人である、大原麗子さん。


大原麗子さん

この人は矜持の人で、最後まで自身ではその闘病の姿を公にしなかった。まだ若いうちから発病し、闘病していたのに、誰にも言わず戦っていたという。

まだ大原さんが30代の頃、ある舞台の宣伝で、「これが遺作になるかもしれません!(笑)」「必ず観に来てくださいね! 遺作ですから!(笑)」とおどけた表情で言い、周囲の笑いを誘っていたが、これが本心であったとは、誰が思っただろうか。大原さんもまた、心の底から「これが最後」と思って舞台に立ち続けた人だった。

あさこちゃん、あと少しの間だけど、くれぐれも体を壊さず、ラストプレイを全うして下さい。

そしてきりやん。組子で休演者が相次いでいますが、くれぐれも貴方がそんな事にならないようお祈りしています。

みんな男前だなーっ!!

きりやん2

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